斎藤一人さんが教える「つもり行動」の驚異的な力
斎藤一人さんが、"お金の話"で何度も繰り返して語っている、大切な教えがあります。
それは――「願望を叶えたければ、先に“叶ったつもり”で生きること」です。この教えは、一見すると、ただの思い込みや空想のようにも聞こえるかもしれません。
しかし、この「つもり行動」こそが、人生を劇的に変える鍵だと、一人さんは断言しているんですね。
たとえば、あなたが「いつか一流ホテルでフレンチのディナーを楽しみたい」と思っているとします。
そんなときは、実際に"高級レストラン"に行くことができなくても構いません。
☆自宅で作った目玉焼きを、お皿にきれいに盛りつけてみる。
☆ナイフとフォークを用意して、背筋を伸ばしてゆったりと食べる。
あたかも、一流ホテルのレストランにいるかのように、上品に振る舞ってみるんです。
これが、「つもり行動」の基本です。
たったそれだけ?と思うかもしれませんが、この小さな“ふるまい”が、あなたの内面を確実に変えていきます。
やがて本当に高級レストランに行く機会が訪れた時、あなたはまったく動じることなく、堂々とした所作でその場に馴染めるようになります。
「高級な場所に来てしまった……!」と気後れすることもなく、むしろ「私にふさわしい場所だ」と自然に思えるようになるのです。
そして、その堂々とした雰囲気は、周囲の人の目にも映ります。
「あの人は育ちが良さそうだ」「成功している人なんだろうな」――そんな印象を持たれた瞬間、あなたへの扱いが変わっていきます。
人は、相手の雰囲気や所作から、その人の“格”を無意識に判断しています。
だからこそ、“振る舞い”を先に整えることで、自分の未来を引き寄せることができるのです。
つまり、「現実が変わったら、自信を持てる」のではなく、「自信を持って振る舞ったから、現実が変わる」。
この逆転の発想こそが、斎藤一人さんが伝える“人生を動かす力”なのです。
斎藤一人さんが語る“成功の波動”と日常の工夫
この「つもり行動」は、特別なことではなく、日常の中で手軽に実践できるものです。
むしろ、日常の中にこそ“変化の種”があると一人さんは言います。
例えば、一人さんの弟子である“みっちゃん”が体験したこんな話があります。
彼女が初めて購入したのは、13万円で手に入れた「中古のカローラ」。とてもベンツなどには手が届かない、慎ましい選択でした。
でも、一人さんはその車に乗った瞬間、こう言ったのです。
「みっちゃん、今日からこの車を“ベンツのつもり”で運転してごらん」。
最初は冗談かと思ったそうです(笑)。しかし、一人さんは真顔で、こう続けました。
「ベンツに乗っている人って、成功している人が多いよね?そういう人は、乱暴な運転なんてしない。前の車を煽ったり、強引に追い越したりなんてことはしないで、急いでいる車がいたら、“どうぞお先に”ってジェスチャーで入れてあげる。それが、“成功者の余裕”なんだよ」
みっちゃんは、その日から本当にベンツに乗っている気分で、落ち着いて優雅な運転をするようになったのです。
するとどうでしょうか。しばらくして、みっちゃんは仕事でも大きな成果を出し、ついには本物の高級外車を手に入れるまでに成長したのです。
この話が示しているのは、現実が今どうであれ、「“つもり”で波動を上げることができる」ということ。人は、現実に縛られているようでいて、実は「どう意味づけするか」で自由になれるのです。
「これは安い車だからダメだ」ではなく、「これはベンツだと思って振る舞おう」。この小さな発想の転換が、自分の波動を変え、人生の流れまで変えてしまう。
それが、斎藤一人さんが言う「成功波動」の本質です。
斎藤一人さんの「大金持ちごっこ」が引き寄せる現実
「お金持ちになりたいなら、“お金持ちごっこ”をやってみな♪」。
これは、斎藤一人さんがよく語る、とてもシンプルで実践的なアドバイスの一つです。
ここでいう“お金持ちごっこ”とは、決して贅沢をして無理をしたり、高価なものを無理に買ったりするという意味ではありません。
重要なのは、“お金持ちになったつもりで振る舞う”という心の姿勢と、日々のちょっとした行動の工夫です。
たとえば、コンビニで買った100円のコーヒー。
それをただ何気なく飲むのではなく、「これは高級ホテルのエスプレッソ」とイメージして、丁寧に味わってみる。
紙コップではなく、お気に入りのカップに注ぎ替えて、ソファに腰掛けてゆっくりと飲む。
それだけで気分がまったく変わり、内側から“豊かさ”の波動が立ち上がってくるのです。
あるいは、スーパーで買ったお惣菜。
それをプラスチック容器のまま食べるのではなく、陶器の器に盛り付け、ナイフとフォークを添えてみる。
まるで銀座のレストランで出される一皿のように扱うことで、自分自身が上質な気分に浸れるようになります。
このような“ごっこ遊び”は、決して馬鹿にできません。
なぜなら、私たちの「気分」や「セルフイメージ」が、現実を創り出す“出発点”だからです。
心理学の世界にも、「アクティング・アズ・イフ(Acting As If)」という有名な理論があります。
これは、「すでにそうなったかのように振る舞うことで、現実が後から追いついてくる」というものです。
つまり、“成功者のように行動すれば、やがて成功者の現実が整ってくる”という、極めて現実的な法則です。
斎藤一人さんが教える「つもり行動」は、このアクティング・アズ・イフを、誰でもすぐに実践できるよう、生活の中に落とし込んだ形だと言えるでしょう。
お金をかけずに、でも“気分”だけは一流に。現実がどうあれ、「自分はすでに豊かな存在なんだ」と振る舞う。
その意識が波動を上げ、波動が現実を引き寄せていく。
“ごっこ”のような小さな遊びが、やがてあなたの人生の土台を根底から変えていくのです。
斎藤一人さんが示す「未来の自分を先取りする」生き方
斎藤一人さんは、もう一歩深く進んだ考え方として、「未来の自分を先取りして生きる」という姿勢をすすめています。
☆「成功者になりたいなら、成功者のように行動しなさい」
☆「幸せになりたいなら、幸せな人のように振る舞いなさい」
これは、今の自分がどうかということよりも、“これからどうなりたいか”を基準にして、今の態度や言動を整えていくという生き方です。
多くの人は、「お金が入ったら、明るくなれる」「良い仕事に就いたら、自信を持てる」と考えがちです。
しかし、一人さんはその逆を説きます。
※「先に明るくなるから、お金が入ってくる」
※「先に自信を持つから、良い仕事が舞い込んでくる」と。
つまり、現実が変わるのを待つのではなく、自分が先に変わることが、現実を変える起点となるのです。
●未来の理想の自分を思い描いたら、もうその人になったつもりで過ごしてみる。
●服装を少し丁寧にしてみたり、言葉遣いを少し上品にしてみたり、歩き方や笑顔にも気を配ってみる。
周囲の人は、あなたの変化を敏感に感じ取ります。
自信に満ちた表情で挨拶すれば、「あの人、最近変わったな」と思われるようになります。
会話も前向きに、堂々と話すようになれば、次第にあなたの言葉に信頼と説得力が宿るようになるでしょう。
その“空気”が、新たなチャンスを引き寄せるのです。
良いご縁、良い仕事、良い流れ。すべては、先にあなたが「変わる」ことから始まるのです。
斎藤一人さんの教えは、一見すると精神的で感覚的に見えるかもしれませんが、実は極めて理にかなった、論理的で心理的なベースのある成功法則です。
だからこそ、誰にでもできて、しかも確実に変化をもたらします。
まずは、小さな「つもり行動」から始めてみてください。
高級ホテルのエントランスに入るような気持ちで家を出てみる。一流の人物になった気分で今日を過ごしてみる。
その一歩が、やがてあなたを、本当に“そうなっている人”に変えてくれるでしょう。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。感謝してます^^