斎藤一人さんが教える「頑張りすぎない勇気」って何?
「もっと頑張りなさい」「努力が足りないんじゃないの?」
そんな言葉を、あなたもこれまでの人生で何度か耳にしてきたのではないでしょうか。
勉強、仕事、家事、育児、人間関係——どの場面でも“頑張ること”は美徳だとされ、私たちはそれが当然のように育ってきました。
ですが、知らず知らずのうちに心の奥では、こんな風に感じてしまうこともあります。
「私、まだ足りてないのかも」「もっともっと、やらなきゃダメなんだ」——と。
そんな社会の空気に、優しくストップをかけてくれるのが、実業家であり精神的なリーダーでもある斎藤一人さんです。
「この世の中で“頑張っていない人”なんて、ひとりもいないんだよ。みんなそれぞれに、自分の持てる知恵と力を使って、精一杯生きている。その人なりのベストを尽くして、毎日を頑張ってるんだよ」
この言葉に触れると、ふっと肩の力が抜けて、「それでよかったんだ」と思える人も多いはずです。
一人さんは、「努力をやめなさい」と言っているわけではありません。むしろ、誰もがすでに努力していることを認め、その上で「必要以上に自分を追い込まないでね」と優しく伝えているのです。
ここで注目したいのは、言葉の力です。たとえば「必死」という言葉。これは文字通り、“必ず死ぬ”と書きます。
「頑張る」という言葉も、“頑(かたくな)に張る”という漢字からできており、無理をしてでも立ち向かう、という強い意志がにじんでいます。
このような言葉の裏側には、「自分を追い詰めてしまう危険性」が潜んでいるのです。
もちろん、本気で取り組むことは素晴らしいことです。でも、それが行き過ぎてしまうと——心が疲れ、体が壊れ、笑顔が消えてしまいます。
そこで斎藤一人さんが提案するのが、「顔晴る(がんばる)」という言葉です。
「顔が晴れるような、明るくてにこやかな頑張り方をしよう」——そんな温かなメッセージが込められています。
努力のゴールは、苦しむことではなく、幸せに生きること。笑顔のある人生こそが、本当の意味で“がんばっている”姿なのです。
あなたが怖がっている「恐れ」は漠然とした未来にある
私たちは日々、いろいろな「不安」や「恐れ」を抱えて生きています。
「仕事で失敗したらどうしよう」「この先、年金がもらえなかったらどうしよう」「過去に裏切られたから、また今度もそうなるかもしれない」。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。その“怖さ”は、今この瞬間に起きている現実でしょうか?
泥棒が家に入ってきた、断崖絶壁の上に立っている、などの“今まさに危険な状況”であれば、怖がるのは当然です。すぐにその場から逃げるのが正解です。
けれど、もし目の前に何も起きていないとしたら?それでもなお、「こうなったらどうしよう」と不安になっているとしたら?——それは“心が作り出した幻”にすぎないのです。
「あなたが怖がっていることの100のうち、実際に起こるのはたった1つか、それ以下です」(斎藤一人)
私たちが感じている恐怖のほとんどは、過去の記憶や未来の想像から生まれています。
でも、未来はまだ来ていないし、過去はすでに終わったことです。私たちが生きているのは、あくまでも「今この瞬間」だけなのです。
「今、目の前に何も起きていないなら、怖がるのはもうやめましょう」
一人さんのこの言葉は、とてもシンプルでありながら、深い真実を含んでいます。
とはいえ、「恐れるな」と言われてすぐにできるわけではありません。でも、「恐れなくてもいいかもしれない」と気づくことで、心の中の不安は少しずつほどけていきます。
目の前の一歩を踏み出すこと、今日できることに集中すること——それが、不安から解放され、穏やかな心で生きるための最も確かな方法なのです。
斎藤一人さん流☆自分が助かればこそ人を助けられる!
誰かが困っていると、つい「私が何とかしてあげなきゃ」と思ってしまう——それは、人として自然な優しさかもしれません。
でもその善意が、自分自身を苦しめてしまうことがあるのです。
斎藤一人さんはこんな例え話をします。
「川で人が溺れていたら、飛び込んじゃダメなんだよ。自分も助けようとして溺れたら、もう一人溺れる人が増えるだけ。岸からロープを投げて助けるのが正解なんだよ」
これはつまり、誰かを助けたいと思うなら、まずは「自分が無事でいること」が大前提という教えです。
世の中には、「助ける側」が倒れてしまったことで、状況がさらに悪化してしまうケースがたくさんあります。
たとえば、家族の介護をしている人が自分の健康を無視して無理を重ね、ついには病気になってしまう。
すると介護されている側も、今度は「申し訳ない」と感じてしまい、両者が辛くなってしまうのです。
「頑張ることは素晴らしいこと」と言われがちですが、それはあくまで「無理をしていない範囲」であることが前提です。
自分の体調や感情を無視してまで頑張るのは、決して美徳ではありません。
むしろ、健康な心と体で笑顔を保ち続けられる人こそが、本当の意味で「周りを助けられる人」なのです。
一人さんの言葉にあるように、「まずは自分を大切にする」。それは単なる自己中心的な考えではなく、「他人のためにも必要な責任ある姿勢」なのです。
自分を犠牲にしてまで何かをするのではなく、まずは自分のエネルギーを満たし、そのうえで誰かに手を差し伸べる。
そのバランス感覚が、あなた自身と周りの人を同時に幸せにしていくのです。
斎藤一人さんおススメ!成功者に欠かせない3つの要素
斎藤一人さんは、努力や根性を押し付けるような精神論者ではありません。
一人さんが語る“成功に必要な3つの要素”とは、
- 向上心
- せっかちさ
- 臆病さ
この3つです。
まず「向上心」とは、現状に満足せず、「もっと良くなりたい」「もっと上を目指したい」と願う気持ちのことです。
これは言うまでもなく、成長の原動力になります。
そして意外に思われるかもしれませんが、「せっかちさ」も成功には欠かせない要素だと一人さんは断言します。
なぜなら、行動のスピードが結果を左右するからです。
「成功する人は、やるのも早いけど、間違いに気づいて修正するのも早いんだよ」
つまり、「やってみてダメならすぐ直す」というスピード感が、チャンスを逃さない鍵なのです。
そして最後に挙げられている「臆病さ」。これはいわゆるネガティブな性格を指しているのではなく、「先をしっかり読もうとする慎重さ」を意味しています。
「臆病な人ほど、最悪の事態を想定してちゃんと準備をするんだよ。だからこそ、大きな失敗を避けることができる」
勇気があるから成功するのではなく、怖がりだからこそ用心深く、堅実に前に進める。これが一人さんの考える「臆病さの価値」です。
しかし、これらの力をうまく活かすためには、もう一つ大切な知恵があります。
それが、「力を100%使い切らないこと」。つまり「7割の力でがんばる」という考え方です。
例えば、苦しみ悩んで開発した商品には、その重い波動が入ってしまう。ところが、余力を残して楽しく開発した商品には、軽い波動が入るので、同じものでも全く違う結果になるんだとか。
それは、絵や音楽など、何か新しい作品を生み出す際も同じですので、ぜひ参考にしてみてください。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。感謝してます^^